渋谷のLennon
土曜日、大学時代からファンで殆どの著書を読み、自分の文体や方向性に感化を受けたプロ小説家と飲んだ。渋谷のLennonというロックバーだ。
私の3冊の小説を読んでくれて「Afterglowには涙が止まらなかった」とまで言ってくれた。こんな日が来るなんて思っていなかった。「藤村さんは筆力があるので中長編を書くこと」、小説を書く時のコツなどを沢山、語ってくれて、酔いが深くなり、後はお互いの体験や歴史など語った。話すたびに1980年代の文壇、群像新人賞の大物、中沢けい、村上龍、村上春樹氏らとの交流なども聞けた。
これからも応援してくれるとのことで、とても感謝である。レノンという店も私が好きだと知っていて選んでくれたのだ。
ジョン・レノンは中学時代から聴いていた。私が大学1年だった頃だと思う。当時、下北沢で小さな塾の講師をしていて、その帰りの小田急線の中、私はイヤホンでFEN(AFN)を英語の勉強のために聞いていた。その時ニュースで「ジョンレノンが撃たれた」というのを聞いたのだ。混んだ電車の中に悲しみが広がる。医学部なんてやめてしまおうなんて荒んでいた時代に、追い打ちをかけるようなショックだった。
話しは戻るが、渋谷のレノンで飲んでいる時、私は初めて会った気がしなかった。もう、自分の中に血肉化しているのだ。兄貴(本当の兄はいないが)や先輩と話していた感じであった。疲れていたところに、エナジーチャージである。
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