学会が終わった

 昨日から二日間、日本家族療法学会で大宮に行っていた。

 日本の精神医学の精神療法は力動的精神療法、認知行動療法、家族療法、森田療法が代表的で、日本精神神経学会の先鋭20人からなる精神療法委員会も、これらの学会から推薦されている。私は10年くらい委員を務めているし、若手にスーパーヴィジョンも行ってきた。しかし、そろそろ引退だろう。群馬県内で精神分析学会と家族療法学会の認定指導の資格を持っているのは私しかいないので県内外から研修にきている。

 日本家族療法学会で、グーグル評価の話しが出た。

 学会の重鎮で、名前の言えない著名人を見ている人もグーグルになると評価が2.0だという。「そんなことは気にしない、同業者からの依頼が重要だから」と一笑する。

 実際、グーグル評価の低評価を消す会社があり、バイトや社員に悪評を書かせ、そそれをネタに商売している人も居るのは知っている。

 ただ、一生懸命やっている医者にとっては、例え、書き込みが嘘でも傷つくし、私ではなく、スタッフへの悪評はかなり、心が傷つく。

 予約がとれない、システムが駄目だという意見もあるが、そういう人は、うちに来る必要もないし、県内には優秀な精神科医がいるので、そちらに静かに行ってほしい。予約がとれないで文句を言われる筋合いはない。患者さんの中には、毎日のように予約サイトをチェックしていて、偶然、新患枠が空いて「3日前にとれた!」と言ってきてくれる患者もいるのだし。

 当院の多忙な中で一生懸命やっている事務方への文句には傷つく。

 「もう、先生、初診はとらなくて、いんじゃないの」と言われる。

しかし、来たい人には対応したい気持ちがあるので。

 最近のグーグルコメントには参る。自分でもどう対応していいのかわからない・・・・・・

 また、これを読み、再度、怒りコメントする人もいるんだろうけど。

 もう、不満や不信感は、わかりましたから、辞めてください。

 

藤村邦と渡辺俊之のブログ

精神科医をやりつつ小説や新聞のコラムを書く藤村邦(渡辺俊之)のブログです。