喪失そして最終回
このブログの最終回ではありません。私が好きな歌手(あまり有名じゃないかもしれないが)、Ms.OOJAという女性ボーカルの曲「最終回」が良いので聞いている。詩も文学的でよいなと思う。カバー曲ばかりだったが、これはオリジナルのようだ。
「あなたと生きるこの記憶が、誰かを優しく守るだろう、強くなれるだろう」
私を守っているのは、母や祖父母や恩師との記憶だ。それが誰かを守っているのだと思う。 自覚したのは。7年前に大腸がんステージ4になり「死」を意識した時だ。「死んだら母や祖父母や恩師に会える」と認知を変えて不安を防衛した。
今でも、そう思っている。最大の恩師である岩崎徹也先生を失った時に落ち込み、学会仲間に中村伸一先生に「俺も死のうかな」と言ったら「天国は広いから会えないよ」と言われた。
家族に先立たれた人が患者でやってくる。
「あの人のところに行きたい」と言われるが、「亡くなった人は、今、この世で元気に自分の分まで生きてほしいと思っているよ」と言っている。
それくらいしか言えない。
命は与えられたもの、生かされている限り生きねば。
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