アメリカ

 田舎に住んで、暗い学校生活を送っていた時代、私は洋楽ばかりを聴いていた。

 早熟だったと思う。小学6年くらいから洋楽に惹かれていた。

 ビートルズも聴いて4人の似顔絵を描いたりもしていた。

 中学1年の時か、まさに「アメリカ」というアコースティックロックバンドがチャート1位になる。レコードを前橋まで買いにいった。ヒット曲「名前のない馬」は、大学の軽音のバンドでもコピーして歌った。今から読み込むと詩も深い。

 あの時代ミスターアーサーという映画の、クリストファークロスが歌う「ニューヨークシティ・セレナーデ」に感動し、いつかはニューヨークに行きたいと思った。

 夢が叶ったのは40歳になってからだ。ニューヨークという場所に感動した。一人でBarに入って適当に外人と話したり、あの時は、ちょっと軽い躁状態だったと思う。

 とにかくエネルギーのある都市だった。

 コロナパンデミックの前、フィラデルフィアの友人を訪ねた後に、アムトラックでニューヨークに行ったが、あの旅もよかった。

 私は西海岸は行ったことはないが、東はニューヨーク、ワシントン、アトランタ、シカゴ、フィラデルフィア、ロチェスターなど結構、行ってる。今日のように夜更かして眠れない時には洋楽ビデオを聞くが、止まらなくなる。英語が多少できるようになり、米国に友人もできた。同世代で話すと音楽の趣味は共通している。



藤村邦と渡辺俊之のブログ

精神科医をやりつつ小説や新聞のコラムを書く藤村邦(渡辺俊之)のブログです。