KJT家族療法ケースカンファレス

韓国ソウルで行われた韓国、日本、台湾の合同主催によるケースカンファレンスに行ってきた。対面は3年ぶりなので、懐かしい人達と会えた。みんなハグしている。

 三カ国だけでなくイスラエルからも来ていた。イスラエルなんか行ったこともない。パレスチナと紛争していることくらいしか知らない。彼女達はパレスチナ家族を支援していた。イスラムの国では、離婚権限が男性側にあり、離婚は家にとって恥になるため、夫婦葛藤があったり、DVがあっても妻は実家に帰るくらいしか手立てがない。しかし、実家はそういう娘を恥に思ったりもする。

文化や宗教が家族観や夫婦観に影響するのを意識させられるのが、この国際ケースカンファレンスである。

 帰りのタクシーを使えまようと会場から出ると、一台停まったタクシーの窓が開き、イスラエルから来た女性セラピストが「Hi Come on 」と言って、相席させてくれた。ホテルまでの間、話したが、イスラエルからみた東アジア、アジアから見たイスラエルは、互いの認識は随分違っていた。

 私はイスラエル=ユダヤ教=ユダヤ人だと思って居たが、彼女に言わせると、今ではいろんな血が入り、彼女はユダヤ人でもパレスチナ人でもなく、ユダヤ教でもイスラム教でもなくキリスト教信者であった。彼女は、韓国、台湾、日本は同じ文化だと思っていたと語る。やはり私達は直接会って語り会うことが大切なのだ。

イスラエルで有名なアーチスト。

 

 

藤村邦と渡辺俊之のブログ

精神科医をやりつつ小説や新聞のコラムを書く藤村邦(渡辺俊之)のブログです。