患者さんから学ぶ
私は精神神経学会誌に「接触面」や「自己開示」について書いているが、レベルの高い査読に通りm掲載してくれたわけだから意味があるのだと思う。
接触面に関心が向いたのは開業してからだ。
私のところには、老若男女がやってくる。
3歳の子とシングルマザー、昭和の高度成長を支えた90代の方までいる。
不当校だった子が学校行けるようになると親か祖父のように嬉しい。こういうのを昔は逆転移と理解し、控えるようにしていたが、こっちが嬉しいのだからいいのだ。
なかなか学校に行けない子が看護学校に入り、実習を一つ一つクリアしていく姿もいい。
また配偶者や親に先立たれて悲嘆にくれる人の涙に、祖父母は両親が亡くなった時に連れて行かれる。
高度成長の時に妻には迷惑をかけたと、認知症になった妻を介護した方もいる。悲しかったのであろう、妻の葬儀の時に飲み過ぎて転んでしまった。そういう時代がいずれは自分にも訪れる。
がん患者さん、特に緩和ケアになった患者さんとの別れは辛い。予約日に来なかった患者さんの主治医から手紙をもらい、Sさんが3月10日に亡くなったと聞いた。
「最後まで穏やかでした」と書いてあった。「死に様」を学ばせていただいた。いつかは、私にも訪れるのだと思うが、まだまだ自分は頑張る。
「先生、飲んでください!」と持ってきてくれたMakersMarkは、4月の検査で何もなかったら飲もうと思っている。ありがとうSさん!
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