光
精神神経学会の精神療法委員会の地域セミナーで福岡に来ている。
福岡大学はもう唯一の力動的精神医療、精神分析教育が残っている大学である。私のスーパーヴァイジーもいる。前夜祭で昨夜は博多で飲んでいた。
どういう流れでなったのか忘れたけれど、宇多田ヒカルさんの話しになった。藤圭子さんの母親は瞽女だったことは知られている。藤圭子さんも網膜色素変性症を発病していて、娘が生まれた時に光を失っていないためにヒカルと名前をつけたことは有名である。
私はアパホテルの大浴場に入りながら、今年亡くなった成田善弘先生のことを思い出していた。宮崎でのサイコネフロロジー学会の時「僕は、だんだん目が見えなくなるんだ、見えるうちに色々見ておこうと思ってね」と語ってくれたのを思い出していた。見える時にみておく、今、窓から見える福岡の町も、家族の笑顔も、友人や仲間の笑顔も、見ておこうと思う。
今日は、これから講義と事例検討、青空が美しい。
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