名古屋と静岡

 大学教員を辞めて7年経つが、今でもシンポジウムや原稿依頼が来ることに感謝しないといけない。肩書きなしの「渡辺俊之」という名前が学会には通っているからだろう。先週金曜日は愛知県岡崎市の講演会に呼ばれた。高齢者ケアをしている人達が「中日新聞」の連載を読んでくれて一年も前から声をかけてくれた。夕方の名古屋からの東海道線は帰宅する人でラッシュアワーのように混んでいた。土曜日と日曜日は浜松でプライマリケア連合会に出席した。プライマリケア医というのは、昔の町医者のように難しい医療の入り口で、予防、早期発見、初期治療などを担う人達だ。もう10年以上付き合いのある医師達で、懐かしい気分になった。町医者をやっていた祖父は、家族相談にものっていた。小学生の頃、祖父のところに来て、今の炬燵に座り、縁談や子どものことを相談にのっていたの覚えている。岡山県奈義町の松下明先生とは古いつきあいで、家族全員のカルテを電子カルテで活用している。なんと奈義町は人口8000年だが出生率があがり岸田総理も訪れたらしい。先生の活動が影響しているのだと思った。浜松には何度か行ったことがあるが、駅から学会場まで徒歩で行けるのが良い。しかし、大規模な学会があるとホテル代が倍になる。コンビニの少ない街だった。楽器の街、餃子の街としても有名だ。昔、ポプコン、ポピュラーソングコンテストがあり、ヤマハが主催だったと思う。私が高校生の頃だ。バンドでギター弾いて、テープ審査煮出したが、もちろん落ちた。しかし、思えば、中島みゆき、長渕剛、ツイスト(世良公則)、チャゲアス、その他、すごい人達をだしている。私はチャゲアスがグランプリかセミグランプリをとった時にテープを出したので、最終まで行けば、チャゲアスと争った(そんなわけないだろ!)。当時の懐かしい曲が探せた。高校時代に聞いていた曲で、高校生バンドだったような気がする。


藤村邦と渡辺俊之のブログ

精神科医をやりつつ小説や新聞のコラムを書く藤村邦(渡辺俊之)のブログです。