大谷さんの靱帯損傷に落ち込む私

 大谷翔平選手の活躍が人々のメンタルに影響することを某精神科医が語りネットニュースに出ていた。私の場合には大谷選手の活躍が私のメンタルに影響する。

 WBCから腕に疲労が溜まっていたのだろう。ニュースで知ったが、投手は疲労が溜まると手投げになっていくという。その結果、ついに靱帯損傷になってしまった。もうしばらく投手大谷は見ることはできない。手術をすれば2年は投手はできなし、年齢も30歳になる。

 この怪我でシーズンオフの移籍先も解らなくなった。私は最初から大谷を知っているエンジェルスに残ってほしい。精神分析医として考えると無意識がエンジェルスに残るように作動したのかもしれないとも思ってしまう。おそらくすぐに二刀流として使えないとなると降りる球団がでてくる。

 今年のエンジェルスは、大谷を残すためにポストシーズンに向けて勝たねばいけない→大谷に頼りたい→大谷の疲労が重なる→投手で負ける→しかし大谷に頼る、という悪循環だった。

 ネビン監督も、やはり休養を強制的にとらせるなどの対応をしてほしかった。大谷選手の性格だと「自分がやらねば駄目だ、チームのためだ」という、高校野球マインドで出場しているのだと思う。トラウトが帰ってきて、貴と一緒にプレーオフに行くんだ(無意識では甲子園に行くんだ)モードで無理してしまったのだろうかとも思う。

 しかし、誰もが言うが、大谷翔平という選手をみれた時代に生きた自分をありがたく思わないといけない。だから大谷さん、無理しないで休んでください。もう、あなたは私達にたくさんの勇気を与えてくれました。

藤村邦と渡辺俊之のブログ

精神科医をやりつつ小説や新聞のコラムを書く藤村邦(渡辺俊之)のブログです。